新築の建て売りではなく、注文住宅を選ぶ最大のメリットは、デザインと間取りが自由に選択したり作り出したりできる点にあります。和を基調としつつもモダンなデザイン、ダイニングからキッチンまでの移動がスムーズであるオープンな間取りなど、夢が膨らみます。しかし、注意しなければならないポイントもあります。間取りを自由にデザインできるといっても、欲しい部屋や好きな間取りを組み合わせただけでは良い住宅はできません。

次のコツに注意しながら注文住宅の間取りを考案しましょう。まずは、土台となる土地に関してです。お家を建てる土地の面積や傾斜の有無といった土地自体の性質、住宅地か緑に囲まれた土地かといった環境の、2つを考慮した間取りを計画する必要があります。理想の家にあった最適な土地を探すのは難しく、どちらかといえば入手する土地を前提に考え、それを基に適した間取りやデザインを施していくことが近道です。

また、環境を意識した間取りとして、隣接する住宅や日当りに関して考慮しましょう。日当りの良い場所がどこか調べて、そこをオープンな間取りにしたり断熱材を強化したり、隣に面するのが住宅であれば防音を検討したり、と工夫するようにしましょう。そして、家の中の風通しを意識します。風や光の通り道を作ることで、床や壁が結露したりカビが発生したりすることを防ぐことができ、快適な生活をもたらします。

偏った食生活が続くとやがて体調を崩すように、欲しい部屋ばかりで構成された家はバランスが悪く、また耐久性や耐震性が確保できなくなります。優秀な住宅会社や設計士はこういったことを考慮してデザインをサポートしてくれます。注文住宅を希望するなら、まずは信頼できる会社や設計士を見つけることが大切です。